著者:ロバート・キヨサキ、シャロン・レクター
何かに興味を持ったとき、それ関連の本を何冊か読んでみることをしています。
なるべく正反対の意見が書いてあるやつがいいです。そのことについて肯定している本と否定している本。
ところが、ネットワークビジネスについて書かれた本を探してみたところ、肯定された本しか見つからないのです。否定は2ちゃんねる等のインターネットサイトにしか見つからない。困りました。
さて、この本ではネットワークビジネスが与える価値について、利益以外のところに注目すべきだって書いてありました。ビジネス教育の場を与えてくれたり、よい友人やパートナーを得ることができたり、それによってスキルが上がり、リーダーシップも得ることができて、夢を実現させることができるんだそうです。
この本の著者は投資家です。彼は誰かから投資を依頼されたときに、引き受けるかどうかの判断基準として、その人がビジネスとしてやろうとしているかを見るそうです。
たとえば、自分の店を持ちたい腕のいいシェフが数十万ドルの投資を依頼してきたんだそうです。彼はレストラン経営についてとても理解が深く、料理の腕も一流で、その店を繁盛させるだけのスキルを十分に持ち合わせていたけれど、著者はこの投資を拒否したそうな。
なぜなら、彼はたった1店舗の美味しいレストランを作る事のみしか考えていなかったから。ビジネスとして考えるなら全国にその美味しいレストランのチェーン店を展開して、投資したお金を何倍にも大きくさせるような夢がないといけないんだと。
ネットワークビジネスではそういうビジネスとしてやっていこうというセンスを誰でも手軽に磨くことができるから、すばらしいんだそうです。
以下は私なりのネットワークビジネス否定論となるのですが、
確かに海外ではよいかもしれません。でも日本ではどうなんでしょうか。
日本では小売店が非常に発達しています。コンビニにいけばあらゆる生活必需品が一通りそろっていて、それを安価に24時間購入できます。
一方で海外では小売店や卸売業者がここまで進歩してはいません。小売店にとって一番の問題は在庫ですが、日本の小売店は驚くほど在庫を抱えていない。コンビニの店舗が抱えている在庫は店頭に並んでいるやつがほぼすべてです。
だからキャッシュフローもいいし、売れる商品を流動的に変更することもできる。在庫回転率が上がり、その結果として投資収益率も上がる。すばやく事業展開がしやすくなって、コンビニが全国に沢山できる。大量に仕入れることで原価も低減させることができて、消費者は良いものをいつでも安価に入手できる。
海外では卸売業者も小売店も数社が独占していて競争がない上、店舗の在庫を少なくするという意識が少ないように思えます。ゴールドラットが著書のザ・クリスタルボールの中で、在庫を減らしつつ利益を上げる方法を書いていたけど、日本の業者からしてみれば、何を今更って思うのではないでしょうか。
そんなわけで、小売が発達している日本ではネットワークビジネスは流行らないのではないか、ということです。
流行るとしたらそれは商品によりそうです。では、どんな商品だったら流行るのか。
この当たりが今後の考察対象になりそうです。
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