2010年6月27日日曜日

字がうまくなる「字配り」のすすめ

著者:猪塚恵美子

先日、名前と住所をすごく綺麗な行書体で書いている人を見ました。
めちゃくちゃかっこいい!って心の中で感動してました。

私の字はどんな感じかというと、小学生ですかと言いたくなるくらい下手ですの。
当然手書きの文字は苦手です。子供のころから「手書きしなくてもいい業界で生きてやる」という思いがあり、おかげで完璧なブラインドタッチです。文字変換ミスさえなければ、話し言葉と同じスピードで議事録をタイプできます。

でも悲しいかな、IT業界に入っても手書き文字は不要になりません。むしろますますその重要性が目に付きます。
たとえば、会議の席。自分の言いたいことを前のホワイトボードで、ぱぱっと書けるようになれれば、どんなに素敵なことか。言葉でずらずらと説明するよりも、それをメリット・デメリット等に整理して図示できれば説得力が圧倒的に違うのです。しかし字が下手で漢字も書けない私は前にでてホワイトボードを使うことを躊躇していまいます。ネットワーク構成図とかならOKなのですがそれ以上の文字がたくさんあるものになってくると・・・

そうです。私は漢字もダメダメです。漢字テストで今まで何回0点を取ったことか(ノω・、) ウゥ・・・
識字障害なのではないかとすら思ったことも・・・
ですが、あのころは漢字なんてかけなくても生きていけると思っておりました。そして、今は無理だと痛感しております。日ごろメールはたくさん書くけれど、コンピュータなので漢字はまったく覚えません。
なんとかして日常的に文章を書く習慣を身につけて漢字を書けるようになり、文字も見苦しくない程度には手書きできるようにならなくてはなりません。

今までも何度もそう思ったことはありました。お手本の字が書いてあって、それをなぞれば上手くなる的な練習帳をやってみたこともありましたが、続かないのですよね。1週間くらいで挫折してしまうのです。確かにあれを続けれれば字が上手くなるのかもしれませんが、続かなければ意味がないのです。

そこで最近は「意中の人へのラブレター」を書くのはどうだろうなんて考えていたりします。これなら一字ずつとっても丁寧に書くでしょうし、その人への想いがある限りは長続きしそうです。

はっ(* ̄□ ̄*;
一般論としてのアイデアですヨ。

以上、前置きです。

今回の本は文字の配置や大きさ、行間、ちょっとした注意みたいなのを意識することで字を上手に見せましょうという主旨が書かれた本です。個々の字が汚くても、それらが整っていれば全体としては綺麗に見えます。お手本をなぞって練習して上手くなるよりかは実用的に思えました。実際、そこまでプロフェッショナルな字が書けなくてもいいわけですしね。

本についての感想終わり。

さあ、字の練習しよ。

夢をかなえるゾウ(2)

ガネーシャの課題に対する近況について。


毎朝、全身鏡を見て身なりを整える
→昨日、全身鏡を購入。

「私が得意なことってなあに?」と人に聞く
→よく分からないといわれた・・・

自分の苦手なことを人に聞く
→私は少々気分屋さんで、感情的になることがあるそうです。
 まあ自覚はありまする。
 裏を返せば、まじめで一途ということで!

夢を楽しく想像する
→会社の週報に夢を投稿してみた。まあ反響は悪くないようですの。

運が良いと口に出して言う
→なかなか難しいですの

ただでもらう
→Oさん、いつも私に飴をくれてありがとう!
 とっても幸せです♪

明日の準備をする
→やばい、あんまり出来ていないです。
 私は何でも先延ばししてしまう性格がある。
 なんとかせねばな~。


2010年6月24日木曜日

ソードアート・オンライン2

著者:川原 礫

昨日の夜は眠る気になれませんでした。
こういうときがたまにあります。眠いんだけれど今日は寝てはダメだと感じる日が。
そんなとき、気を紛らわせるためにお気に入りの本を読みます。

たぶんその日1日の楽しみが足りないときにこんな気分になるのです。不完全燃焼。やりきった感がない。ちょっぴりストレス。何も新しいことをしなかった日など。

だからそういう現実逃避に面白いを読むのです。本当はお勉強の本や新しい本を読んだほうがいいとは思うのですが、そういう本って読んでいると目が覚めてしまうことがあるのです。夜に読む本でそれは困る。

結局お気に入りのラノベに手を出しました。ちょっとだけ読むつもりが気が付いたら結局1冊全部読んでしまいました。おかげで今日はちょっぴり寝不足です。

主人公のキリト君はかっこよくて優しい人です。ぜったい惚れます!こんな人が彼氏にほしいです。
以前、読んだときはここまでかっこよく感じなくて、むしろストーリー展開に燃えたのですが、特定の主人公に傾倒して読むのも悪くないですね。
この感じで他の巻も読み直してみたくなりました。

2010年6月23日水曜日

はじめての<超ひも理論>

著者:川合 光

超ひも理論の概要くらいはきちんと理解しておかなくてはならないと思い、読んでみました。
しかし、半分も理解できなかったです。

超ひも理論はこの宇宙のすべての法則を統括する候補とされているものです。
万物の理論の候補です。
SF小説で万物理論という本があるのですが、もうすぐこれを読もうかと思っております。
その前に知識として現在の万物理論の最有力候補となっている理論を理解しようと試みてみました。
ですが、ダメでした。

素粒子物理学の全体を見通すためのロードマップとして、良い本です。
もっと詳しく理解したい。

超ひも理論って行列式で書き表すんですね。これは厳しいです。この本にでてきた数式もまったくちんぷんかんぷんでした。そういえば高校のころ数学Cはダメダメでした。今後、数十年以内に万物理論が完成したときには、その数式は私に理解できるような簡単なものになっていればいいのですが。


<読んでいて疑問点>
・超ひも理論は加速器実験では確認不可能ということだけど、それをどうして理論が正しいって言えるんでしょう。ただ数学的につじつまが合うように数式をコネコネしているだけ?
・収縮状態にある宇宙でも、なぜエントロピーが増加するのか
 →熱力学からお勉強し直しな予感

<疑問を解消するためのお勉強候補>
・大統一理論を知らねば。
・加速器による実験の仕組みを理解せねば。
・Dブレーンってなぁに
・真空のポテンシャルエネルギー・・・

<上記とは別で、追加で読みたいなーと思った本>
・物理学はいかに創られたか
・物理法則はいかにして発見されたか
・科学は不確かだ!

この手の本は買ってもコレクション的に並べるだけになってしまいがちなので、注意が必要なのです。
まあ、安いからいいけど。

頭のいい人の短く深く眠る法

著者:藤本憲幸

3時間睡眠で過ごすための方法がかかれた本です。

この著者は誰でも訓練すれば睡眠時間は3~4時間で十分であると言っている。
いっぽうでwikipediaの睡眠の項目を読んでみると、以下の記載がある。
--------------------------------------
・稀にではあるが、遺伝的に睡眠時間が短い人間は存在する。
・後天的に睡眠時間を縮めてコンディションを維持することについて、多くの睡眠専門医は不可能だと述べている。(短眠関連の本を書いている著者のほぼすべては、睡眠専門医とは全く関係のない人である。本には机上の空論が多々見られる。)
--------------------------------------

どっちが正しいの~っと突っ込みたくなります。
これはもう自分でやって見るしか方法はないですね。
この本に書かれたとおりにやってみて、体調を維持できれば、この本が正しいか私が遺伝的に睡眠時間が短くても済む人であるということであり、不調であればこの本が間違っているか、私のやり方がまずいのか、意思が弱いのかのどれかです。

って結局真実は分からないわけですが、まあ私が良くなればそれでいいわけです。

一応、この本でも医学的根拠っぽいことが前半にずらずらと書かれていたりします。的を得た内容もいっぱいあって、怪しそうなところもいくつかあります。
この著者さんはTVでは記憶術で出演しておられますし、ブログを見る限りでは第一線で活躍されている人なのです。ヨガでも有名な人です。この本でもヨガっぽい呼吸法が紹介されております。

本の構成は少々嫌い。全部で220ページのうち、最初から170ページまでは前置きで具体的な短眠法がかかれてないので、そこまで読むのが少しだるいのです。速読万歳。
そしていざそのページまできてみると・・・・

こんなのできるわけないじゃない!っておもた。

そして195ページ目からはあとがきっぽいものになった。
内容が薄いですヨ。

さて、ポイントは170~195ページまでのやつを実行できるかどうかです。
うーむ。悩ましい。


2010年6月20日日曜日

夢をかなえるゾウ(1)

著者:水野敬也

私は自己啓発本はあまり好きではないのですが、この本だけは別です。

自己啓発を出来ない人の立場で、それが出来るようになるにはどうすればいいか一緒に考えてくれています。ときに厳しく叱咤してくれたり、ところどころに笑いの箇所もあり、すばらしいのです。

この本に書かれている課題をなるべく実行するように心がけてはいるのです。最近特にそんな感じなので、改めて読み直してみています。
この本は一気に読むのではなく何日にも分けて読むべきなので、読書日記も3回くらいに分けて書いてみる。


●ガネーシャの課題 実行リスト(1)

靴をみがく
→OK

募金する
→OK

腹八分目にする
→私はちょっとスリムすぎる気がするけど・・・

人が欲しがっているものを先取りする
→ムズイ

会った人を笑わせる
→まだ無理。

トイレ掃除する
→OK

まっすぐ帰宅する
→OK でもちょっと微妙

その日がんばれた自分をホメる
→まあ OK

1日何かをやめてみる
→最近ネトゲーを控えています

決めたことを続ける環境を造る
→自炊がんばる!


2010年6月18日金曜日

国際競争力を作るグリーンIT 追記

経済産業省のページを調べてきました。

どうやら削減量の単位に電力以外のエネルギーも持ってきて、それをあえて電力換算に変換しなおして、試算しているようです。
LED電灯や次世代交通システム、在宅勤務、エコカー等等によるエネルギー削減効果が数字に入っていました。これらそれぞれに対してフェルミ推定で削減されるエネルギーを出したっぽいです。
日本の全エネルギー消費のうち電力が占める割合は大体30%くらいです。なので、グリーンITによるエネルギー削減効果は改めて計算しなおしたら10%ほどでした。
2025年までに25%削減しないといけないんですが、これじゃあぜんぜん足らないですね。
やはりCo2削減は鉄鋼業界・セメント業界にも、もうちょっとがんばってもらわないといけない。

さて、他にもいくつかグリーンITの技術がありましたが、私はどれをしようかな。どれならできそうかな。

2010年6月16日水曜日

国際競争力を作るグリーンIT

著者:野村総合研究所

私はITでエコを実現できるか半信半疑です。

本の中に興味深いグラフがありました。
2025年にはグリーンITによる効果で消費電力を4900億kWh削減できるという。
4900億kWhっていう数字がどれくらいかイメージがつかないので調べてみました。

 1990年の日本の年間消費電力量 約7000億kWh
 2005年の日本の年間消費電力量 約9000億kWh
  (経済産業省のエネルギー白書より)

だとしたら、2025年はこのペースで増えれば、11500億kWhくらいでしょうか。
それが4900億kWh削減されるとしたら、なんと57%削減!
それはすごすぎます。

ですが本当にできるのでしょうか。実現可能な技術的裏づけがないと信用できません。
本の後半では具体的な技術をいくつか紹介してありましたが、それでは消費エネルギーを半減できるとは思えません。4900億kWh削減という数字はどこからでてきたのか。経済産業省のグリーンIT推進評議会とかいうところが出した数字だそうなので、後でじっくりと調べなくてはいけませぬ。

こんな夢を見せられたら期待してしまいます。
もしかしたら人類に未来はあるのかも、私がそれの役に立てる場所はあるのかも、と思ってしまう。

「場の空気」が読める人、読めない人

著者:福田 健

私はどちらかというと、場の空気が読めない人かも?
いやむしろ、空気を感じてもそれへの適用方法がわからない人なのかも。なら場慣れすればいずれはうまくなるかしら。

この本ではいろんなシーンを具体的に例を出して、それに対して、場の空気が読めない人の発言例を紹介
それに対して、空気を読める人ならこういう受け答えをしますってことがたくさん書いてありました。

日本語がやさしいのでついつい速読してしまい、あまり印象に残らなかったのが残念。
読み終えたあとの最初の感想としては、「例ばかりはいいから理屈で説明してよー」って感じでした。でも考えてみたら実際にそういうシーンになったら理屈なんて考えるまもなく何か答えてしまうわけで、もっともっと実例に触れるのがよいのかもしれないですね。
だとしたら、この本の正しい読み方は、そのシーンにまさに自分自身が立っていると想定して、自分ならどう受け答えするかを常に考えながら読むこと だったのかもしれない。

とはいうものの、私のポリシーは一度読んだ本は「よっぽどすごい本!」って思わない限り、すぐに読み返しはしないってことなのです。最低でも1ヶ月は本棚行きですの~。

ところで、幼年期に両親の愛情を受けて育った子供は周りの人の思いに敏感で感受性が強くなるって脳について書かれた本で読んだ記憶が。私は・・・

!!!!!
過去のことは悩まないのです。今後もっと幸せになろう!

2010年6月12日土曜日

世界の中心で、愛をさけぶ

著者:片山恭一

この本は4年くらい前に購入して、今までずっと放置されていました。
愛について書かれた本は胸が痛くなって読めないのです。

で、最近ちょっと恋愛モードになり、恋の病でリアルに胸が痛くなり。

だからこそ、愛とは何かを勉強しようと思い、この本に手を出してみました。
リアルな恋の病に比べたら、本を読んでいる間に主人公と自分を重ね合わせて感じる一時的な恋なんて、たいしたことないのです。

ただ、この本は「愛」というよりも「死」についてがメインテーマですの。
愛とは無償の行為だから、死が絡むと純愛っぽいのかも?

さて、私はもっと愛について知らねばなりません。
純愛と言われる物語を読もう。

2010年6月11日金曜日

チャット恋愛学

著者:室田尚子

5年前に読んだ本でしたが、もう一度引っ張り出してきて読み直してみました。

5年前の私は、戒めを感じながらこの本を読んだ記憶があります。
でも今回は、何当たり前のこと書いてるの~、そんなの本に教えてもらわなくても理解しているよーって感想ばかりでした。
成長したってことなのかな。

この本は、お互いに面識の無いもの同士がチャット恋愛に陥る仕組みや、チャットにおける擬似人格について述べられていました。そして、チャットではなく本物の恋愛をしなさいとも。
昔、この本を読んだとき、チャット恋愛から失恋したばかりだったので、なるほどーって目から涙(ウロコ交じり)を流して、今後の私がするべきことを理解しました。

チャットの人格は偽者なのです。本来なら内向的で気の弱い私ですが、文字の世界ではまったく逆になることも可能でした。でもそれはこうありたいっていう希望から生まれた偽者の人格で、生きてお話している私ではないのです。

今までネットの中の世界に生きてきたので、いきなりそこから抜けるのは不可能だと自覚はありました。そこで、チャットをやるにしても、生きている私とチャットの私は、一致していなくてはならない。
おろおろ度とかは多少チャットのほうが緩和されるだろうけど、真の部分は同一であろうと思いました。

読み直してみて、知ってることばかりだったので、面白くはなかったけど、まあ悪くないかなーとも思いました。

さあ、この本はもう用無しです。
捨てよう。

2010年6月10日木曜日

アクセル・ワールド5 追記

再び書きたいことが思いついたので、再投稿

この本の主人公のハルユキ君は私ととっても似ている気がするのです。
特に好きな人の前ではガチガチに固まって思考停止してしまうところが!
本を読んでいるときなら、そこまで固まるか~って思えるような描写でも、いざ私自身がそういう場面になったら文字通り蒸気をプシューって噴出して固まってしまい、彼と同じになります。

どうしたらいいかわからなくなってしまい、嫌われないように何か会話をしようと考えるんだけれど、それは空転してしまい・・・
ハルユキ君の場合はそこがまた可愛かったりもするんですが、私の場合は

むきゃ~~

2010年6月9日水曜日

黄金の王 白銀の王

著者:沢村 凛

この本はネットゲームのお友達から推奨されました。
発行が2007年の本なのにアマゾンで買おうとしたら、新品は品切れでした。追加で印刷してもらえてないみたいです。かわいそう。
仕方なく中古で購入。私は本は新品派です。
でもビジネス書やハウツー本なら電子書籍でいいかもしれない。来年あたりにキンドルという電子ブックが日本上陸するらしいので買ってみるかもしれない。

内容はなかなか感動的なお話。人の内面や苦悩をよく表現できています。
でも、なんだろう。一歩外から眺めてしまうのです。神の視線から見てしまうというか。
主人公に共感しきれない。 主人公が生まれながらの王様だからかもしれません。庶民の私には遠い存在の人だからでしょうか。

そしてブックカバーに描かれていた女の子っぽい人物は物語の中にはまったく登場せず!
意表をつかれましたん

アクセル・ワールド5

著者:川原 礫

この人のお話はどれもスピード感がよいのです。

次々とテンポよく展開されるシナリオ。
お決まりポイントはしっかり抑えてあり、萌えやギャクも織り交ぜて、盛り上がる場所、感動シーンもちゃんとある。ライトノベルとしてパーフェクトなのです。

今回のお話では、未来のテクノロジーもいろいろ出てきて、軌道エレベータや極超音速旅客機、CAS冷凍のピザなどなど、こんなの実現したらいいなーという夢とともに読めました。この時代でもスーパーコンピュータの消費電力が莫大なのには笑いました。

この人の本の次の発売日は8月10日。
いつも読み終わったあと待ち遠しい~。

2010年6月6日日曜日

『論理哲学論考』を読む (1)

語りえぬものについては、沈黙せねばならない

「論理哲学論考」を以下、「論考」と省略して呼ぶことにします。

ウィトゲンシュタインはこの本を書いたのは29歳のときです。
私より少し年上です。
29歳のウィトゲンシュタインが目指したのは、あらゆる哲学問題を解決することでした。そして、これにたいしてこう述べています。

「本書に表された思想が真理であることは侵しがたく決定的であると思われる。」

すごい自信ですね。本人は20年後くらいの著書のなかで、「論考」は間違っていた。と言って新たな本を書いているのですが、この気持ちは次の本の中にも受け継がれているように思えます。
また、「論考」のすべてが誤っているわけではなく、その誤りに気づいて、次の著書「哲学的探求」で示されたことを理解することがウィトゲンシュタイン哲学を理解したことになると思います。

では、「論考」はどうやってすべての哲学問題を解決に導いたのか。
すべての問題の解決とは、ある意味「悟り」の境地です。

ウィトゲンシュタインは思考の限界について考えました。

「人はどれだけのことを考えられるか」

ここで野矢さんは、「論考」全体はきわめて単純な光に貫かれている。 と書いています。
しかしここではその単純な光を提示してはいません。
あえて言うなら、上記の問いの答えを導く過程が光であるというような書き方。

人がどれだけのことを考えられるか の答えが出てしまったら、それは悲しいことなのかもしれない。今まで考えていた哲学問題は実は思考不可能なことだった で片付けられてしまうかもしれないからです。
ちなみに哲学問題とは、「人生の意味とはなにか」「なぜ私たちは存在しているのか」「私たちは何を目指すべきなのか」「倫理とはなにか」みたいな感じだと思っております。
こういう問題が実は思考の限界を超えたものに対する問いだから、どんなに考えても無意味である、答えはでないものなのだ という解決策を提示するのです。こんな悲しいことはありません。

この点に関してウィトゲンシュタインの考えを支持できるかどうか迷っています。その証明が完璧なものであれば受け入れざるをえないでしょう。
しかし、ウィトゲンシュタインが「論考」の考えを一部否定しているのはある意味救いであります。
ホーキングの最新の著書「ホーキング、宇宙のすべてを語る」の最終章で、ホーキングはこう述べています。

これまでほとんどの科学者は、宇宙が投げかける疑問を説明する新たな理論を作り上げることに専念しすぎてしまいました。~中略~その結果、科学は哲学者にとって、そして一部の専門家を除いて誰にとっても、あまりにも技術的で数学的になりました。哲学者は彼らの探求範囲を減らしてしまい、二十世紀において最も有名な哲学者であるウィトゲンシュタインは「哲学者にとって唯一残された仕事は言語の分析である」と述べています。アリストテレスからカントまでの哲学の偉大な伝統からの、何という落ちぶれぶりでしょう!

私はホーキングのこの考え方を支持します。哲学者は科学を理解してその内容において議論しなくてはなりません。言語の殻に閉じこもるべきではないのです。

一方で29歳のウィトゲンシュタインは悟ったわけです。その悟りも理解しないわけにはいきません。「論考」を理解してそれの超えた先にホーキングの夢の回答を語れる何かがあるように思えます。


話を元にもどしましょう。

「人はどれだけのことを考えられるか」に答えをだすことが「論考」の目的です。
「論考」からの引用をします

本書は思考に対して限界を引く。いや、むしろ、思考に対してではなく、思考されたことの表現に対してと言うべきだろう。というのも、思考に限界を引くにはわれわれはその限界の両側を思考できねばならない(それゆえ思考不可能なことを思考できるのでなければならない)からである。したがって限界は言語においてのみ引かれうる。そして限界の向こう側は、ただナンセンスなのです。

思考不可能なことを考えることができない というのは良いです。
言語の限界なら考えることができる。 というのもまあ良いです。
思考の限界と言語の限界が一致するというのはいささか疑問です。後々の章で、ウィトゲンシュタインはこれが一致すると明言するのでそれに期待するとしましょう。


「およそ語られうることは明晰に語られうる。そして、論じえないことについては、ひとは沈黙せねばならない。」
という言葉の最後に「ひとは沈黙せねばならない」と命令形であります。これは哲学的に語りえないことだから沈黙するしかない ということを言っているだけではなく、語りえず、ただ示されるだけのものもあるという意味だそうです。
語ることはできないけれど、沈黙のうちにこそ受け入れなくてはならないものがある。ウィトゲンシュタインはそれは、「論理」と「倫理」であると言う。これについても次以降の章で詳しく説明されるでしょう。

『論理哲学論考』を読む (0)

著者:野矢茂樹

この本は以前からじっくりと腰をすえて読まねばならないと思っていました。
数時間で読んでしまうにはあまりにも難しく奥が深いのです。
時間をかけてじっくりと消化して読まないといけないのですが、あまり時間を空けると前回の内容を忘れてしまうというジレンマに陥ってしまいます。
それを防ぐには、理解した内容のメモを取り、自分なりにノートにまとめることです。
これから、それをしていくことにしましょう。

論理哲学論考 とはウィトゲンシュタインが書いた本です。
その序文の有名な言葉。

「およそ語られうることは明晰に語られうる。そして、論じえないことについては、ひとは沈黙せねばならない。」

この言葉にこの本の中身が詰まっています。
これの意味を真に理解することがこのノートの目的です。
『論理哲学論考』を読む は「論理哲学論考」をわかりやすく解説してくれた本です。
が、それでもまだ難しい。

この本は全部で14章あります。
これから最低でも14回に分けてノートをとっていくことにします。

ノートには、「論理哲学論考」のまとめではなく、私が思ったことなどもたくさん書き込まれることになります。

私のノートを読んでも「論理哲学論考」を読んだことにはなりません。
哲学とは自分自身で考えないと意味がないのです。ある人の思想を他人が解体した物を読んでも、それは哲学ではありません。哲学とは自分自身で解体する行為そのものであると思います。
では、うまく解体できることを目指して、ページをめくることにします。

2010年6月5日土曜日

現在の未読書一覧

購入したけどまだ最後まで読みきってない本をリストアップしてみました。
カッコ内のパーセントは読んだ割合です。

思考の整理学        (10%)
哲学塾           (50%)
フリー           (15%)
哲学的探求         (10%)
ラプンツェルの翼Ⅳ     (0%)
青色本           (3%)
ウィトゲンシュタイン「私」は消去できるか (80%)
西田幾多郎<絶対無>とは何か (50%)
20歳のときに知っておきたかったこと (40%)
ウィトゲンシュタイン入門  (90%)
哲学がよくわかる辞典    (1%)
意識する心         (0%)
自由は進化する       (10%)
解明される意識       (0%)
国際競争力を作るグリーンIT (5%)
LOVE理論          (30%)
論理トレーニング      (7%)
宗教論           (2%)
哲学航海日誌        (1%)
新規事業は「環境ビジネス」で仕掛けなさい! (0%)
万物理論          (0%)
ジャストボイルド・オ'クロック (2%)
「論理哲学論考」を読む    (20%)
花守の竜の叙情詩       (20%)
終わりのクロニクル1上    (1%)
世界の中心で愛をさけぶ    (0%)
我輩は猫である        (3%)
DRAGON BUSTER 01      (40%)
武蔵野            (0%)
嵐が丘            (0%)
坂の上の雲 一        (10%)
リヴァースキス        (5%)
武士道            (30%)
草迷宮            (0%)
みんなのヒミツ2・3     (0%)
神様のメモ帳4        (0%)
海辺のカフカ上下       (0%)

そして、昨日また2冊新しい本をアマゾンで注文してしまいました。
本は購入した直後が一番よく読めます。
そこから時間がたってしまうとどんどん読めなくなります。
気分を新たにして読み始めなくてはなりません。

2010年6月2日水曜日

超訳 ニーチェの言葉

著者:フリードリヒ・ヴェルヘルム・ニーチェ
編訳:白取春彦

最近世間ではニーチェ ブームだそうです。本屋さんでニーチェの本がいっぱい並んでいます。その中で一番売れ筋らしいやつを買ってみました。
私とニーチェとの出会いは大学2回生のときです。本の名前は「ニーチェ・賢い大人になる哲学」。この本は何十回も読みました。ニーチェのすばらしさを始めて知った本です。その後「ツァラトゥストラ」や「道徳の系譜」「悲劇の誕生」あたりを読んでみたような気がするようなしないような。
やっと世間一般はニーチェのすばらしさに気づいたのです。

「超訳 ニーチェの言葉」は訳が超訳でした。ニーチェさんは100年くらい前の人なので、用語が難しいのです。哲学者全般がそうですが、現代では使われてないような意味で単語を使うので、よくわからなくなる。この本は徹底的に現代語に直されています。「ビジネス」「上司」「会社」みたいな単語に翻訳されています。元はなんだったんだろうととても気になるけど、正確な出展元までは書いてないので、調べるのは大変そう。

この本はニーチェのすばらしさがわかるとってもいい本なのですが、ちょっと残念でもあります。ニーチェは今まで私だけのニーチェだったのに、これで世間一般の人がニーチェを知ってしまう。少なくとも今まで私の周りでニーチェって言ってわかる人はいなかった。まあ、そういってしまえば、ハイデッガーやウィトゲンシュタイン、カントと言ってわかる人もいないのですが・・・ ソクラテスですら怪しい。
ニーチェをずっと独り占めしたかったのです。

この本に限らずニーチェは聖書のような読み方をするのがよいと思います。毎晩枕元に置いといて、気分でページをめくってそのあたりの章を読む。その中でいつも何か発見がある。それぞれの言葉が心に訴えかける内容を持っていて、それをきちんと消化しないといけないのです。今回みたいに全部一気に読んでしまうと消化しきる前に次の言葉がどんどん入ってきちゃって、消化不良を起こします。

ところで以前どこかで読んだ本で「ニーチェを読んで元気がでるやつはヘンタイだ」というのがありました。確かに危ない思想の人ですが、ヘンタイって・・・ あれはどういう意味だったのかなぁ~。

深海洋上風力発電を利用するメタノール製造に関する提案

英国が洋上風力発電に13兆円投資というニュースがありました。
こういうのを政治主導でできるのはすごいなーと思いました。
日本は2020年までに温室効果ガスを25%減にしないといけないのは前回書きましたが、これを実行できなかった場合、他国から排出枠を購入しないといけなくなります。現状のままだと約8兆円のお支払いです。
ちなみに、2012年までに6%削減の目標があり、これの排出枠購入には1兆円かかるそうです。
ここで9兆円も払うくらいなら、そのお金を英国のようにどんどん新エネルギー分野に投資してほしい。
せめて2012年のお支払いのときに、国民が損だと気づいて投資しようという流れになればいいのですが。適当に言い訳をつけて支払い拒否とかにならないか心配です。

私が大学生のころからの夢は 地球環境のためになる仕事をする でした。
地球環境って言っても北極の白熊や絶滅危惧種のクジラとかはあまりどうでもいいです。生物多様性は保たれたほうがいい程度には考えていますけど。
むしろ人間本位で、人類が今後数千年は繁栄したまま生活していけるように、江戸時代のような生活に戻らずにすむようにテクノロジーの力で何とかしよう、それの発展に尽力したい、という夢です。
ところが今の仕事はIT業界になんか行ってしまったものですから、ここでの方法を模索する日々です。日々の仕事に追われ、最近までこの夢は忘れていたのですが、最近のエコマイブームで思い出してしまいました。
ところでうちの会社がつぶれそうなので、もしつぶれたら今度こそはそういう方面に就職しようかと思います。もちろん最後まで見捨てずに付いていくけど。

さて、前置きが長くなりましたが、今回は本ではなくて論文です。

タイトル:(日本のエネルギー自給、CO2 排出ゼロの可能性を有する)深海洋上風力発電を利用するメタノール製造に関する提案
著者:文部科学省 科学技術政策研究所
場所:http://www.nistep.go.jp/achiev/ftx/jpn/dis020j/pdf/dp20j.pdf

日本の200海里内の広大な海に洋上風力発電を多数建設して、エネルギー問題や雇用問題を一挙に解決してみましょうという提案です。この提案では建造費用まで試算されていて、少々の問題点に目をつむってはいますが、筋は通っています。国の研究機関が書いたんですから当たり前ですね。
この提案は2002年にされています。それから8年間、具体化するための研究開発費なんかすずめの涙程度にしかついてなさそうに思えて、国はまったくのやる気ゼロ。そしてふと気づけば外国がやろうとしだしているのですから、がっかりです。真っ先にやり始めてそのノウハウを蓄積して外国に売りに行くくらいをしてほしかった。
今回の英国のは北海沿岸の遠浅に8000基程度のタービンを設置する計画のようです。この論文のように一度エタノールに変換してタンカーで運ぶ手間がなく、直接ケーブルで電気を運べるので収益性や設置方法は日本のより段違いに有利でしょう。日本には遠浅で風が強い場所は北海道の一部くらい。一応そこでは実証実験はスタートしているようですけど、まだ始まったばかり。
日本が地理的に不利なのはわかりますが、それでも実現に向けての基礎研究くらいはしてほしいなーと思ったのです。
私は畑違いだから、実現不可能なための問題点に気づかないのかもしれないけれど、無責任な声援は送りたい。

ところで鳩山さん、5/8に「海洋再生可能エネルギー戦略」なるものを発表しています。あまりニュースにはなってないのが残念。日本近海に原子力発電所10基分に相当する洋上風力発電を導入する計画ですが、鳩山さんの退陣と一緒にしぼんでしまわないことを祈ります。
最近、沖ノ鳥島保全法が可決されたのも、これを見込んでのことだとしたら、かなり評価してあげれるのですが。