2010年7月1日木曜日

万物理論 (1)

著者:グレッグ・イーガン

今までずっと読みたいと思っていた本です。ついに挑戦してみることにしました。
600ページくらいで文字びっしりのなかなか手ごわそうな本です。

本って読む前と読んだ後では、自分の中で何か変わるものがあります。この本では読む前から大きく変わるんじゃないかなーという予感がありました。
なんと言ったってタイトルが「万物理論」ですよ。こんな大それたタイトルを付けれるなんてすごい度胸です。

読み始めてかなり最初のほうで、超ひも理論が「古典的な」と形容され、一蹴されていました。でも読んでいくと、この著者が想定している万物理論は、基本的には超ひも理論の境界条件とそれほど離れてはいないように思えました。もうちょっとゲージ理論に近づけたようなイメージ?

物語はしょっぱなからすごいSF世界を見せ付けてくれます。内容が濃いです。最初の100ページは万物理論はほとんど出てこなくて、この未来世界感の説明みたいな章なのですが、それがすごいのです。現在の最新科学の延長上にありそうな世界で、人々を生々しく描いています。
この最初の100ページに使われているネタだけでライトノベルが10本くらいかけそうなくらいです。
知っている内容ではワクワクしますし、知らない内容では勉強になります。
どの内容もきちんと裏づけがあって書かれているように思えます。
たとえば以前、脳科学について書かれた本で「脳の発育と自閉症についての最新の研究」みたいなのを読んだような気がするのですが、この物語ではそういう成果が当たり前になっている世界を描いてありました。
読んでいてどんどん引き込まれます。

100~200ページ目くらいまででは、一転して社会学っぽいことがテーマとなります。人間の行動様式です。
私はこのあたりの分野は苦手で、読んでいてもよく分からなかったです。こういうのに詳しい人が詠めば楽しめる内容なのかな。

そして200ページ以降あたりから、やっと万物理論が物語りの中心になってきます。
が、それはまた次の感想に。


0 件のコメント:

コメントを投稿