著者:フリードリヒ・ヴェルヘルム・ニーチェ
編訳:白取春彦
最近世間ではニーチェ ブームだそうです。本屋さんでニーチェの本がいっぱい並んでいます。その中で一番売れ筋らしいやつを買ってみました。
私とニーチェとの出会いは大学2回生のときです。本の名前は「ニーチェ・賢い大人になる哲学」。この本は何十回も読みました。ニーチェのすばらしさを始めて知った本です。その後「ツァラトゥストラ」や「道徳の系譜」「悲劇の誕生」あたりを読んでみたような気がするようなしないような。
やっと世間一般はニーチェのすばらしさに気づいたのです。
「超訳 ニーチェの言葉」は訳が超訳でした。ニーチェさんは100年くらい前の人なので、用語が難しいのです。哲学者全般がそうですが、現代では使われてないような意味で単語を使うので、よくわからなくなる。この本は徹底的に現代語に直されています。「ビジネス」「上司」「会社」みたいな単語に翻訳されています。元はなんだったんだろうととても気になるけど、正確な出展元までは書いてないので、調べるのは大変そう。
この本はニーチェのすばらしさがわかるとってもいい本なのですが、ちょっと残念でもあります。ニーチェは今まで私だけのニーチェだったのに、これで世間一般の人がニーチェを知ってしまう。少なくとも今まで私の周りでニーチェって言ってわかる人はいなかった。まあ、そういってしまえば、ハイデッガーやウィトゲンシュタイン、カントと言ってわかる人もいないのですが・・・ ソクラテスですら怪しい。
ニーチェをずっと独り占めしたかったのです。
この本に限らずニーチェは聖書のような読み方をするのがよいと思います。毎晩枕元に置いといて、気分でページをめくってそのあたりの章を読む。その中でいつも何か発見がある。それぞれの言葉が心に訴えかける内容を持っていて、それをきちんと消化しないといけないのです。今回みたいに全部一気に読んでしまうと消化しきる前に次の言葉がどんどん入ってきちゃって、消化不良を起こします。
ところで以前どこかで読んだ本で「ニーチェを読んで元気がでるやつはヘンタイだ」というのがありました。確かに危ない思想の人ですが、ヘンタイって・・・ あれはどういう意味だったのかなぁ~。
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