著者:河野 裕
全国の書店員さんが大絶賛した本らしい。
2巻まとめて読んでみました。
この著者は哲学者さんです。
1巻ではウィトゲンシュタインとクリプキの会話かと思うような箇所がありました。
2巻は全体を通して永井均の哲学なのかな。
ストーリーも面白くてけっこう楽しめました。
時間を「リセット」することで3日前にさかのぼってやり直せるという超能力を元にしたお話なのですが、こういう設定を聞くと最初に思ってしまうのが量子力学の不確定性やカオス理論との関係。
著者も自覚しているようで、そんなのは考えているよっていう伏線を張ってあります。
シュレディンガーの猫についての雑談している箇所なのですが、これのかわし方が上手い。量子力学について論じているわけではなく、シュレディンガーは猫好きだったかどうかという話題なんですね。これに関心しました。
残念だったのが椎名優のイラスト。本文中でのヒロインの描写は無表情であまりしゃべらない女の子なのですが、このイラストは表情がありすぎな感じがしました。サブキャラの野ノ尾さんのイラストのほうがそれっぽくかったです。椎名さんはルビーウルフみたいな活発な子を書いたほうがいいです。
こういう哲学を根底にしたお話を読むと、著者はどういう本からこの哲学を勉強したんだろうって気になります。同じ本を読んでみてから、もう一度この本を読みたいと思うんです。
3巻目も出たら読まねば。
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