著者:ロバート・S・コンリー
とってもいい本に出会いました。
この本はネットワークビジネス市場を冷静に分析して、なぜ業界が衰退傾向なのか、どうすれば復活できるのかを論理的に説明しています。また業界の構造もきちんと説明してくれています。
ただ単にネットワークビジネスのすばらしさを語るだけの本だったり、やり方を教えるだけのHow To本だったりが多い中、この本では哲学を語っています。
もちろんこの著者はネットワークビジネスを心から愛する熱烈な推進者です。だからこそ、業界繁栄を願うからこそ、その言葉が本物に見えます。
というわけで、速読ではなく、きちんと内容を読んでいきます。
まずこの業界は縮小傾向にあること。
その原因はこのビジネスが社会一般から信用されていないこと。
信用されていない原因はいくつかあって、消費者センターに苦情が入るような強引で違法な勧誘を行う人がいること、悪質な業者(短期的な会員集めにより金儲けをする)が存在すること。
でも、合法であることの裁判が過去にアメリカであったんですね。それでアムウェイが勝訴してから、アメリカで爆発的に広がったとあります。その勝訴内容にはポイントが五つ。
①入会金から、ディストリビュータへの収入が発生しないこと。
②在庫負担を強制しないこと
③返品払い戻しのルールがあること
④在庫を過剰に持たせないようなルールが存在していること
⑤勧誘だけではなく、商品の販売も行って利益を得るというルールがあること(逆に悪質マルチは人を勧誘するだけで利益が得られるようなネズミ講と同じ実態がある)
1個づつうちの会社とくらべてみよう。
①
確かに入会手数料からは収入は発生しない。
だけど、実質的には数万~数十万の商品を購入しないと、後々の大幅な収入は見込めないようなシステムになっている。最初の説明でも、あたかも商品購入は必須であるかのように聞こえる説明を行う。
そして大量(数十万)を買えば、自己購入の必要額が下がる。
これは良くないと思う。商品の愛用が目的なんだから、自己購入の最低金額を初期投資額によって下げるべきではなかったと思えます。こんなことをしたら、それこそ最初の商品購入をさせたいためっていうように見えてしまう。そもそもの自己購入額は業界内の他社と比較してもそれほど高い金額ではなかったので、それを無理に下げることは無かったのにと思えてしまいます。
メヌ評価:△
②
うちの会社は在庫負担を強制させていない。これは健全。
メヌ評価:◎
③
返品払いもどしのルールはあります。
メヌ評価:◎
④
在庫を持たせないように、いろいろと考えられています。
メヌ評価:◎
⑤
うちの会社にはそのようなルールはありません。
でも、それはそれでいいと思う。むしろそのほうがいいのではと思えます。
これでは収益を上げるためには他人に販売するノルマがあることになります。これって押し付けにならないのかな。商品が本当にすばらしくて万人受けするものならOKなのか。
メヌ評価:保留
①も高額購入は強制ではないので、OKなのでしょう。これは各自が今後の収入メリットと負担額とを判断して答えを出したこと。
アムウェイなんて100万くらい出させる場合もあるなんてウワサを聞いたけど、真実はどうなんだろう。
というわけで うちの会社のメヌ的な総評は○
日本のネットワークビジネス業界は衰退の危機に瀕しているのです。
本来の良さをアピールして、長期的な視点で(短期的なお金儲けではなく)まじめにビジネスをすることで信用をとりもどす必要があるのです。
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